私的な温泉旅のページ

別所温泉

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長野県 上田市 別所温泉

●別所温泉 界隈
 初めて別所温泉に訪れたのは1982年の7月である。
別所温泉の第一印象は、里山や田畑に囲まれたゆったり時間の流れる田舎の温泉地。
草津温泉は大都会!。と感じるほどに観光客も少なく穏やかに過ごせる処だ。
温泉街と言っても「客番北向観音」の参道を中心にお土産物屋や旅館が数軒有る、又そこより北西へ徒歩5分位の山中には国宝の“安楽寺八角三重塔”があり、この二箇所を軸に共同浴場が寄り添い別所温泉界隈を形作っている。
因みに別所温泉を中心に半径約5km圏内に、他に三重塔が二基有り。
“前山寺三重塔”は「未完成の完成の塔」と呼ばれ、開口部や高欄が無い珍しい作り。
あと一基は国宝“大宝寺三重塔”別名「見返りの塔」と呼ばれとても美しい塔だ。
地方の山里の地に重文一基と国宝二基の塔が存在する事と、同じく別所を中心に半径6km圏内には沓掛温泉と、田沢温泉、鹿教湯温泉の三箇所があり、何方も800年以上の歴史を持つ温泉地だが、パワースポットの中心は別所温泉なのだろう。
 その別所温泉だが、数軒の旅館の他、先に述べた「石湯/大師湯/大湯」三箇所の地元温泉共同浴場があり、駅近くには上田市の日帰り温泉施設「あいそめの湯」や、足湯「薬師の湯」などもある。何の浴場も作りは三者三様で、小さな温泉地でありながら地元湯巡りを楽しめる価値ある温泉地だとおもう。
実は何度も訪れることになるのだが、居心地の良さだろうか周辺の温泉地に訪れた時でも別所温泉に立ち寄る事が多い。
 仕事に疲れるとふらりと別所の湯に浸かる。多い時は毎月来ていた事もあった。
なので何度お湯を頂いたか分からないが、宿泊については「玉屋旅館」一泊の他に「斎藤旅館」に二泊している。また、沓掛/田沢/鹿教湯には各一泊している。
ついでに言うなら別所温泉界隈で3回ほど車中泊して、朝風呂を頂いている。
近年では2014年に日帰りで定番の地元三湯を頂いた。たまにはゆったり宿泊したいものだが、今振り返るならこの地は自分にとって、仕事に忙殺されていた90年代に心身共に癒してもらった特別な場所だったのだと、思い起こしている。
▲大宝寺三重塔(国宝)別名見返りの塔
◀︎安楽寺八角三重塔(国宝)