●名剣温泉
名剣温泉は黒部渓谷鉄道(トロッコ電車)の終点「欅平駅」から景色を楽しみながら徒歩で約20分の距離にあが、車も通れる平坦な道なので黒薙温泉よりもハードルは低い。
欅平駅のところで黒部川と支流の祖母谷川が合流しており、名剣温泉は祖母谷側に少し入った処、崖にへばり付くように建っている。
宿の雰囲気は、黒薙温泉は登山の宿の雰囲気があるが、名剣温泉は小さいながら旅館の雰囲気が濃厚で、到着時ウエルカムドリンク(コーヒー)がついていたと思う、またトイレも洗浄機能付き!、夜の食事もナカナカどうして、完璧に旅館の料理でかなり美味しい!。宇奈月温泉で修行した料理人がいるかのようであった。
でも此処は秘湯の宿、昔は祖母谷温泉の有る上流寄りに建っていたが川の増水で流され、今の位置に再建したと聞いた。
この地は人跡を嫌う荒ぶる大自然の只中で有ることを再認識したのだが、とはいえ夜にはランプの明かりに頼る事なく明るい室内、外部に有る貸切風呂や露天風呂も明るくそれらを繋ぐ空中廊下も、谷底から響く沢音を聞きながら雰囲気たっぷりにライトアップしていた。そう此処は秘境で有りながら電源と源泉が溢れる処であった。