私的な温泉旅のページ

御座之湯

gozanoyu

湯畑周辺美化プロジェクト「草津湯源湯路街」第一期

★御座之湯(ござのゆ)
 2010~2017年に掛けて黒岩町長の指導する「草津湯源湯路街 構想」の途中経過を見に2014年、数十年ぶりに湯畑界隈を訪れた。
そう、本当に久し振りに訪れた。では今まで何故来なかったのか、草津温泉周辺のスキー場には何度か来ているし、西の河原露天風呂にも来ている。(冬季閉鎖中だが)
自分はこの頃、好んで訪れていたのは街並みに趣がある処であり、温泉なら秘湯系であった。
「草津温泉」は自分にとって温泉デビューの地であるのに。。
 自分が80年代に訪れた時の湯畑周りは、瓢箪型に改修さてはいたが、裏方感があった、多数の配管が木樋の受け長升に集中し、湯滝の両側に露出の配管がのたうっていた。電柱も、看板も、目的を果たさんと雑然と存在していた。ある意味東洋的なエキゾチックさが醸されて良い街並みだったのか、それは否だと言える。
利便性追求的、自己中心的、排他的、悪意がなかったとしてもそれらが積み上げられた街並みは想像できる。
街の景色というのは街の人たちの意識の表れであると思うからである。
どんな細い路地でも、その路地に接して暮らす人々が表玄関が接する路地なら大切にすると思う。でも裏口だったらどうするのか。街並みとは人々の個々の気持ちが積み重なり出来上がっていく。
 草津温泉の表玄関はどこか?。21世紀に入る前、一生懸命整えた湯畑ではあるが、その界隈は混沌としていた。自分にとって草津温泉は何十年も過去へ遡って眺めるならば理想の温泉地なのだ。
明治・大正時代の写真に惹かれたのだが、でも其れは無い物ねだりだ。黒岩町長たちの挑戦は過去の回帰ではなく、未来に向け草津温泉の魅力を再構築するための指針を示したかった、其れが”湯源湯路街”プロジェクトだったのだ。