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長寿館「本館」

honkan

●本館(有形文化財)
 明治8年(1875年)築とされる本館は、引き違いの框ガラス戸を開けると横広の玄関土間があり、上り框から奥に入ると上部は吹き抜けになっている。
その玄関広間の左手は囲炉裏のある座敷、また広間の正面奥左隅の窪んだ位置に昔の帳場がある。
現在の帳場は土間の右手前にあり、右側奥には売店とか休憩所などが並ぶ。
一階の客室は近年改修したようで、本館には全部で客室は六室あり、二階には与謝野晶子など文豪が宿泊した部屋がある。
明治初期の旅籠建築の特徴でとして一階の天井高はとても低く、梁や柱など構造材は年月を経て黒に近い茶褐色に輝く。
本館には二回宿泊している。2004年に社員旅行で二階の与謝野晶子の部屋と二階西側の部屋に宿泊、そして2007年に改修前の二間続きの一階の西側の部屋に宿泊している。(現在は数部屋に分割されているようだ)
補足として本館の南西に食堂棟が付随し、耐火構造の建築で、厨房や宴会場及び食事処が集まっている。