私的な温泉旅のページ

客間の佇まい

●客室について。
客室はクラス毎に配置されており、南側から千山亭/仙郷亭/千寿亭の三棟の建物から成る。

「千山亭」は一階の食事処「深仙庵」と厨房を内包する人工地盤の上、第二層目に離れとして建てられており4室の客室を有する。全ての区画を見たわけではないが、玄関、トイレ、洗面室、浴室、前座敷、主座敷、居間を備え、西側に開けた1室と、東側山側を庭とする3室からなるが、基本的に内風呂と専用の庭を備え、他の客室より広い居間空間が特徴。なお余談だがこの区画だけエレベータがあり離れロビーと下階の食事処を結ぶ。

「仙郷亭」は二階建ての本館建物で、中央の「玄関ラウンジ棟」東隣りの山側上段に建つ為、第二層目が仙郷亭の一階となる。チェックインの後メイン階段で上がり、一瞬外部を経て入って直ぐ目にするパブリックリビングの他、一階には客室が3室、寛ぎスペースとして読書コーナーやセルフの喫茶コーナー、共有トイレ、家族風呂などを備える。また二階は全て客室で6室、合計9室の客室が備わる。

「千寿亭」は本館“仙郷亭”の北隣りに建てられており、建物は一階のほぼ全て大浴場“仙人風呂“の脱衣室と浴室が占める、そして本館寄りの階段で上がる上階は全て客室で5室からなる二階建ての建物だ。
“岩の湯”の建物群は斜面に添うように建つ、玄関フロアから数えれば貸し切り風呂の有るデッキが4層目になるが、実際は二階建ての建物が斜面毎に迫り上がるのでエレベーターを建物ごとに分散すれば設置は可能だろう。しかし廊下も階段もゆったり流れる時間を感じて欲しいと考えている「岩の湯」のコンセプトを鑑みれば、昇降機は日常に引き戻す装置でもある為、あえて作らないのだろう。